前編「瀬戸内の青」

えらいもんだ。ぼくもVIPになってしまったのか。

大阪湾を眼下に臨む松山へ向かう機内で、客室乗務員の方からお渡しいただいたのは、手描きのポストカード。ジェイエアの飛行機がぶーんと飛ぶ絵に添えて、「ますますの緒方洪庵プロジェクトの発展をお祈りしています」と…、こちらこそよろしくおねがいいたします。

ホクホク顔で到着した松山空港で、さっそく日航松山支店の方と会談。緒方洪庵プロジェクトや全国高校生まちづくりサミットについて、日航の皆さまとどんなふうに関わっていけるかを話し合う。まちづくりサミットに北海道や九州からやってくる高校生と、JAL機で遊覧飛行！？実現に向けて、ぼくら大学生もしっかり話に加わっていかないと。

その後は野村へ。この1時間半の道のり、移動時間と考えると長くても、道中見どころいっぱいあり。海辺を行けば下灘も八幡浜も、山路には内子も宇和もある。まちづくりサミットに来てくれる高校生が大喜びするプラン作成のため、いざ実地踏査。伊予灘輝くルート378を満喫。

この旅には愛大から2人が参加！まだホームページのメンバー欄に名前が載っていない2人なのだ。ふだんの生活で会えない同世代と会えて、いっしょに楽しめるのがNEOのむらの良いところ。愛媛のこと、趣味のこと、たくさん話して大満足。

瀬戸内の海は緑がかったほのかな青。考えてみれば海の色も、ところによってまったく違う。澄んだ青や冴えた青ではない、そのおだやかな明るさが人の気質にも通じるんだろう。

阪大からはぼくのほかに、にわちゃん、かめちゃんが野村入り。ずっとリモートで仕事していながらようやく「初のむら」となったこの2人を交えての野村珍道中、中編へ続く！