のむら NEO2023年3月22日1 分連載エッセイ「好きだ」~ショットのシングルライダースが好きだ。(4)砂埃舞う荒野をひた走るライダー。彼らを暑さ、寒さ、乾燥、時には転倒などのアクシデントから守るショット。頼れる存在だ。 バイクには乗らない。しかしショットを手に入れて、乗りたいと思うようになった。これを着た自分を唯一想像できるシーンだ。以前、行きずりのライダーと話す機会があっ...
のむら NEO2023年3月17日2 分連載エッセイ「好きだ」~ショットのシングルライダースが好きだ。(3)ショットはいい。豊かな革の厚み、シンプルなデザイン、スタンドカラー。ポケットのファスナーの、耳飾りのようなチェーンのツマミ。後見頃など一枚革である。モノとして惹かれてしまう。グリグリグリ、と重いファスナーを締め上げると鏡の中の自分がニヤつく。Schottの文字がハラハラと降...
のむら NEO2023年3月10日1 分連載エッセイ「好きだ」~ショットのシングルライダースが好きだ。(2)喜んで着ているうちに、もう一サイズ小さいものは着れないだろうか、と思い始めてしまった。一度思い始めると後戻りがきかない。一度ショットを探しに行っただけの店に電話をかけ、お目当てのサイズの寸法を調べてもらった。結果、合いそうだという事はわかったが探せそうもないことは経験上察し...
のむら NEO2023年3月8日2 分連載エッセイ「好きだ」~ショットのシングルライダースが好きだ。(1)革ジャンはこれ一択なのである。話は四半世紀も遡る。 愛車はカワサキ、空手部のユニフォームである黒いジャージの上に革ジャンといういで立ちの男がいた。簡素なデザインの、その値段を聞いて驚いた。服の値段ではありえない。そう思った。彼は言った。良い革ジャンは立つ。と。そこまで興奮す...