喜んで着ているうちに、もう一サイズ小さいものは着れないだろうか、と思い始めてしまった。一度思い始めると後戻りがきかない。一度ショットを探しに行っただけの店に電話をかけ、お目当てのサイズの寸法を調べてもらった。結果、合いそうだという事はわかったが探せそうもないことは経験上察しがついた。止むをえず、人に頼んでネットで探してもらった。細かな部分が年代によって違うらしく、私の好みもはっきりしているので、その摺合せに手間をとらせてしまった。かくて、お目当てのショットが届いた。あまりヤレていない。スレもほとんどない。これは良い物だ。さっそく着てみる。ジャストである。サイズが合うのかという不安が喜びに変わる。脱いで立ててみる。立った。彼の言った事は本当だった。
*****************************************
いっし―17(紹介)・・・西予市野村町出身、理系大学を卒業後、東証一部上場企業に入社、機械メンテナンス部門担当し、全国各地で活躍していたが、一身上の都合により退社。その後、地元に帰省し、17年間の自宅待機を経て、災害で自宅が浸水したことを契機に、社会復帰。現在、前職の機械メンテナンス業務を生かした仕事に就くかたわら、素朴な感性によるエッセイを執筆中。無類の釣り好きだが、おもしろいほどに釣れない。
Comments