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執筆者の写真のむら NEO

連載エッセイ「好きだ」~ランチアデルタが好きだ。(1)

野村の詩人の手になるエッセイの新連載が、本日から始まります。タイトルは「好きだ。」


🍀ランチアデルタが好きだ。


イタリアの名門、ランチア社のファイブドアである。中でも世界ラリーチャンピオンシップを席巻したというインテグラーレ(16V)が刺さる。

 事務所から現場に向かう道すがら、オートザムのショーウインドウ越しに見る姿に心を奪われた。手の届かない価格であったが、いつか乗ってみたいと思っていた。雑誌で特集されていると嬉しくなり、読み漁るうちにいつしか詳しくなっていった。それから十余年、中古車を手に入れた。赤い車体。スクエアなボディ。丸目のランプ。後ろ姿。本当に乗りたい車がここにある。販売店への挨拶もそこそこに走り出す。まず、驚いた。路面にできたかすかな轍にハンドルを取られて蛇行するのだ。試乗もせずに契約した自分を恥じた。この点は、後日タイヤ交換で解決した。偏摩耗していたのが原因である。


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いっし―17(紹介)・・・西予市野村町出身、理系大学を卒業後、東証一部上場企業に入社、機械メンテナンス部門担当し、全国各地で活躍していたが、一身上の都合により退社。その後、地元に帰省し、17年間の自宅待機を経て、災害で自宅が浸水したことを契機に、社会復帰。現在、前職の機械メンテナンス業務を生かした仕事に就くかたわら、素朴な感性によるエッセイを執筆中。無類の釣り好きだが、おもしろいほどに釣れない。


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